こんにちは、
奇跡ドバドバ!のtsubasaです(笑
クラウドファンディングを通じて知った、
佐藤康行著『しんどい月曜の朝がラクになる本』。
いよいよ小中学校への配布が始まったようです。
支援に一口入っていたので、手元にも書籍が届きました!
書籍で紹介されている学校、教育現場での数々の奇跡は、言葉に出来ないほどなのですが、
この美点発見法は、個人はもちろんのこと、会社など組織にも応用が効くようです。
考えてみれば、組織も個々人の集まりですから、当然と言えば当然なのですが。
そんななか個人的に気になっていたのが、
クラウドファンディングの推薦者になっていた方の、ANAグループの実践事例です。
ものすごい変化を組織にもたらした、それも社長の取り組みひとつで。
早速届いた書籍から、その具体的な実践部分を抜粋紹介させていただきながら、
その理論を考察してみたいと思います。
ANAグループにおきた「大変化」について
1-1 クラウドファンディングの推薦者:谷さん紹介
谷 光宏さんは、全日本空輸株式会社(ANA)での豊富な経験と卓越したリーダーシップを持たれた方のようです。
ANA人財大学における役職や、関西空港支店総務課長、広報室部長、大阪空港支店総務部長、さらにはANAエアーサービス松山社長、ANAエアポートサービス常務取締役といった重要なポジションを歴任されてきました。
ANA(全日本空輸株式会社)では、グループ全社員4万3000人を対象に、美点発見を含むメソッドによる研修が取り入れられているとのこと。
早速ですが、谷さんの取り組みと奇跡がドバドバを、書籍の中から見てみましょう。
1-2 谷さんが実際に行ったこと
谷さんの取り組みが、書籍に紹介されていました!
特に注目すべきと書籍中でも紹介されていた、愛媛県・松山空港での事例を見ていきましょう。
(p31-32)「ひとつの空港に起きた奇跡」から概要紹介
2013年から6年間、ANAエアサービス松山の社長を務めた谷光宏さんは、美点発見を積極的に推進しました。
赴任当初、社員数は150人でしたが、6年後には200人を超える規模に。
谷さんは、全社員の美点を記録した「美点発見ノート」を作成し、日課として社員の良いところを記録しました。
ノートには社員の写真を貼り、一人ひとりの名前と美点を書き込んでいきました。
重要なのは、どんな小さなことでも良いので、美点を見つけて記録することでした。
単身赴任中の谷さんは、毎晩このノートを読み返しました。
すると、社員全員が優秀であり、素晴らしい人物であると感じ、深い感謝の念と共に「この会社の社長で本当に良かった」と心から思ったそうです。
そして谷さんが赴任した最初の年度末から、松山空港では驚くべき奇跡・変化が起こりました。
・空港の規模ごとに品質を競う制度で、松山空港は大規模空港部門で総合2位に輝き、複数の賞を受賞。
・さらに、社員満足度調査の数値も大幅に上昇。
・これまで表彰されることがなかった松山空港が、突如として数々の賞を受賞へ
この変化には、他のグループ会社からも「何をしたのか?」と尋ねられるほどでした。
美点発見ノートを通じて、谷さんは人を見るメガネが変わってきたのです。
文句を言う社員は、間違いなく会社を愛しており、
「こんな職場にしたい」という夢を持っていることが見えてきました。
「この人は本当にいい人だ」と感じるようになったのです。
また、失敗して落ち込む人も、谷さんにとっては
「頑張りたい」という思いがあるからこそ落ち込むと理解するように変化しました。
一般的に部下の失敗に対して厳しい反応を示すところを、谷さんは美点として捉えるように変化していたとのことです。
「社員は全員、欠けることのない満月だ」の意味
書籍「しんどい月曜日がラクになる本」中に、とても気になったフレーズがありました。
「社員は全員、欠けることのない満月だ」
とは、一体どういうこと? なのでしょう。
書籍の該当箇所を引用でご紹介させていただきます。
谷さんは、満月の法則と美点発見をうまく組み合わせ、組織を活性化していきました。
社員はもともと、まんまるの大満月。
それは無条件の信頼だと言えますが、問題があっても野放しにするという意味ではありません。会社として言うべきことは言わなければならない。
問題がある社員がいたら、谷さんはどのように対応していたのでしょうか?「例えば、遅刻を繰り返している人がいるとします。
そんな人は、普通は満月には見えないですよね?
三日月に見えるかもしれません。
だとしても満月を前提にしてとらえると、展開が変わってきます」どんな人でも、会社に入ったら活躍したい、成長したいという気持ちは持っている。
本人にとっても遅刻をするのは不本意なはず。
そこをスタートラインにしたとき、本人にかける言葉が変わってきます。
「だったら、遅刻をしないようにする工夫をすれば、あなたは会社の中で活躍できるじゃないか」
と、必ず相手の満月にアプローチしました。
佐藤氏は、
三日月というのは実際には存在せず、太陽の光が当たる角度によってそう見えるだけで、
本当の姿は「まんまる」である
と説明します。
同様に、私たちも自分自身や他人の「三日月」、つまり不完全な部分ばかりを見て、悩みを抱えがちです。
しかし、「まんまる」、すなわち答えや美点に目を向けることで、問題は消えてなくなるのです。
満月の法則とは?
書籍の中にも簡潔に分かりやすく説明してくれている『満月の法則』は、
佐藤康行著による、人生を豊かにするための究極の指南書です。
「満月の法則」(サンマーク出版)
2016年10月30日初版発行 現在は文庫本と電子書籍で取り扱い。
「まんまる」に目を向けることで、すべての悩みが消えてなくなるというシンプルながらも強力なメッセージを伝えています。
まとめ
佐藤康行著『しんどい月曜の朝がラクになる本』で紹介されている内容を、ANAにて実践したことによって起こった事例紹介(書籍紹介内容)とその考察まとめです。
なぜ松山空港で、谷さんが就任した年度末から奇跡がドバドバ起きたのでしょうか。
長である谷さんが、美点発見ノートを習慣化
書籍にあった他の事例と兼ね合わせると、谷さん以外の方が取り組んでも効果は出たであろうが、長の立場の方が美点発見ノートを習慣化に取り組んだことで、その組織、場(松山空港)としての変化が著しかったと思われる。
習慣化により視点が美点メガネに切り替わった
周囲の人、行動は何も変わっていないのに、谷さんの心のメガネが「汚点メガネ」から「美点メガネ」へ変わったことで、目の前の人がすばらしく、そしてそこにいる自分自身もありがたく心の反応が変わってしまった。
すると、それは言動に現れ、おのずとその反応に変化が生まれた。
美点発見と満月の法則の組み合わせ応用を実践
谷さんはどんな時もスタッフさんたちを、常に満月の存在を前提にとらえるようにしていた。
そのために、絶対に外せないのが傾聴だったとのこと。
本人から直接話を聞くことで、一人一人の心の求めているところを見極め、そこを引き出される実践をしていた。
いかがでしょうか。
美点発見の詳細のご紹介は、書籍に譲るとして、
満月で観ていく視点を、日常生活で実践する美点発見。そしてその習慣で心のメガネが「美点発見メガネ」になると、それはすべてに感謝と喜びが湧いてきて、すでに奇跡だらけ!とも感じられそうです。
さっそく美点発見を実践してみます。
また後日、実践報告させていただきます! ではまた。
やってみました!→2週間ほどの実践で体感した自己肯定感の変化
著者紹介
佐藤康行(さとう・やすゆき)、1951年北海道生まれ。心の学校グループ創始者で、「ステーキのくいしんぼ」創業者。経営権譲渡後、1991年に「心の学校」を創立し、約30年間で52万人以上の人生を好転させた。JR東京駅前に開院した「YSこころのクリニック」は、うつ病治療で高い成果を示している。ANAを含む多くの企業や政治家から信頼を受け、ひきこもりやいじめ問題解消にも貢献。著書には『満月の法則』などがあり、累計発行部数は250万部を超える。
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人物深掘り「心の専門家 佐藤康行」さん