ABCテレビより4/21、新たにスタートした、日曜夜10時のドラマ
『ミス・ターゲット』は、もう見られましたか!?
物語は、結婚詐欺師である朝倉すみれ(演:松本まりか)が主人公。
すみれは、その美貌とテクニックで富裕な男性を騙し続け、”ミス・ターゲット”の異名を持つ女性。
しかし、彼女はある日突然、詐欺から足を洗い、本気の婚活を始めると宣言します。
・・・と、ここから始まる物語、現在第3話まで公開されています。
今回は、オープニングに、
主人公の結婚詐欺師・朝倉すみれ(松本まりか)の手錠シーンは出てきませんでした。
・・・が、本編では、ちょっとビックリしちゃいましたね。
婚活パーティ編とそこに警察が乗り込んでくる予告から、ドキドキしてましたが、
ではさっそく、第3話の考察検証いってみましょう。
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王道ラブストーリーとも紹介されていますので、必ずハッピーエンドになるであろうという前提で、その展開を伏線チェック、検証、妄想ということで、楽しませていただいています。
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では現時点の考察、検証です。以下どうぞ!
『ミス・ターゲット』ネタバレ第3話まで
和菓子作りを通していい雰囲気になりかける朝倉すみれ(松本まりか)と村松宗春(上杉柊平)。しかし、宗春の父が、馬淵弥生(筒井真理子)から警告されていた刑事の竜太郎(沢村一樹)だと気づいたすみれは、「大嫌い」の言葉を残し宗春の元を去っていく。
唐突にフラれた宗春はすっかり覇気を喪失。大好きな和菓子作りすら手につかない。そんな様子を見かねた稲垣謙(川西賢志郎)は、宗春を励ますためにあるものをプレゼントする。それは…。
一方のすみれは、宗春には二度と会わないと心に誓い、富裕層との出会いを求めて、玉木萌(鈴木愛理)に誘われた婚活パーティーへと出掛けていく。
会場に着いたすみれは、結婚詐欺師時代に鍛え上げた嗅覚で、年収一億円の男性が参加していると直感。理想の相手探しに闘志を燃やす。ところが、そのパーティーには謙に伴われた宗春も参加しており…!?
和服姿の宗春は、職人らしい誠実な佇まいが女性陣に大ウケ。すみれも、宗春に負けじと得意の話術で男性参加者を惹きつけていく。そして迎えたマッチングタイム。お互いの存在が気になって仕方がないすみれと宗春だが…。
(ここまで公式HPより 予告編引用)
以降ネタバレになります。ご視聴前の方はご注意ください。
第3話までの考察検証。結婚詐欺師逮捕にむけて
「マル秘、このパーティ参加しているようです!」
刑事であり、宗春の父・竜太郎(沢村一樹)に部下が、
「マル秘、このパーティ参加しているようです!」と情報を報告しに来て、
チラシと時計をみると、終了時間まであと40分。
竜太郎はすぐ現場へ駆けつけるシーンから始まります。
ええっ!
マル秘って、ミス・ターゲット「奈々」こと、すみれのことを言っているの?
いやしかし、誰が通報したんだ? 誰?誰?
と頭をめぐるうちに、物語はどんどん展開していきます。
すみれ、結婚詐欺師見習い・玉木萌の提案で婚活パーティへ
伝説の結婚詐欺師「ミス・ターゲット」なる朝倉すみれは、弟子の萌の提案で婚活パーティへ参加。
男性枠、年収2000万円以上の条件枠を検索しましたが、すでに満席。
年収1億以上を狙うすみれは、あっさり、参加意思の取り消し。
そこにすかさず、すみれの結婚詐欺師、育て親・馬淵弥生 (筒井真理子)が助言を入れます。
「わたしだったら行くけどなぁ」
お金ねらいで婚活してくる女子を避けるために、年収を出さない婚活する人いるよ。
の一言で、すみれの現金思考のスイッチオン!
(あのレジが開くような効果音いいですよね・笑)
そして婚活パーティで宗春と再会
宗春に嫉妬心が湧いている、素直に表現しているすみれ
カップル申請に宗春のこと「絶対ダメですよ」と萌に諭される
だれが通報したのか!?
そして、婚活パーティが終了した会場へ、竜太郎たちは、乗り込んできました。
ただ、あの勢いで突入してきて、すでに名前と顔の情報が分かっていたのでしょうか。
名前のほか、なんらかの顔、身体特徴が分かっている状態でしょうか。
詐欺前提であれば、偽名を使っていることのほうが多いのでは・・・。
ということは、今回のマル秘対象は、奈々としか分かっていない「ミス・ターゲット」ではないと分かります。
宗春とカップリング成立の彼女が頂戴女子
宗春、頂戴女子に自首を説得する
なんと! 宗春のカップリング成立した女子・本城葵(工藤美桜)は、頂戴女子※でした。
下心のある男性と懇意になって適当な口実で男から金を無心する女のこと。頼られたい・甲斐性があるところを見せたい・あわよくば男女の仲になりたい、という男の恋心や下心を、金儲けに利用する。マイルドな印象の言葉ではあるが実態は犯罪(詐欺罪)である。出典:weblio辞書>実用日本語表現辞典 https://www.weblio.jp/
詐欺の黄金パターンを、ドラマで見ていると、冷静に分かりますね(笑
ただ、これが本当に現実で起こったときに、どう対応できるかでしょう。
2023年10月には、現実世界で、逮捕報道がありました。
現代の社会問題もさりげなく組み込んでおられる脚本家の政池氏です。
そして、お決まりの詐欺セリフが宗春に投げかけられます。
同情するような優しい目でみつめる宗春。
しかし、彼の応えた言葉は、
「その闇金融業者のところに行って話をつけてきます」
「払う必要のないお金を払っている」※
「その闇金どこにあるんですか、教えてください」
と言い放ちます。
元警察官であり、また父親が刑事であるから、言えるというのもあるかな・・・。
怖くてなかなか言えるセリフじゃないですよね。
・闇金融業者とは、
金融庁の方針に従わず貸金業者としての登録も受けずに営業活動を行っている違法業者です。闇金融金業者は違法に営業を行っているため、利息制限法で禁止されている上限金利20.0%を超える貸付金利を請求してくる危険がある。
・闇金融に払う必要がないとは、
闇金から借りたお金は「不法原因給付」となり、闇金業者に法律上の返済請求権はありません(民法第708条)。
つまり、借りた方は利息だけでなく元金も返済する必要はないのです。 もっとも、借り手が「返済しない」と言った場合の闇金業者の対応は・・・(以下省略)
参考・抜粋引用元:ベリーベスト法律事務所「闇金から借りてしまった際の正しい対処法を弁護士が詳しく解説」
そして結果、頂戴女子は、宗春からの言葉を聞いて、
極端な男性不信からの素行を、宗春のわが身になって受け入れてくれる姿に改心。
自首することを決め、これまでの騙し取っていたお金を、返金しようと手にして、
警察を待っているところでした。
すみれ、突如、宗春のもとへ駆けつける
すみれは、カップリング成立した脇坂翔平(浅利陽介)と食事へ。
脇坂より、実は上場企業社長である旨を告白されます。
「社長夫人かぁ!」と、まさにこれが待っていた出会い。と喜びながら、萌からの報告で、宗春が、頂戴女子であったと知ります。
宗春がだまされているかもと知りながら、一度は理性で振り切ったすみれでした・・・
が、お会計の流れで、ハンドバッグに大切にしまってある宝物の一万円札を見た瞬間、宗春に助けてもらった時の光景を思い出し、いてもたってもいられなくなります。
2軒目へ移動しようとの流れを投げ出して、宗春のもとへ駆けつけてしまいます。
到着するやいなや頂戴女子に、
宗春の良いところを怒涛の如く伝え、「だから騙さないでほしい」と涙目で訴えます。
席を外していた宗春は、陰からそれを聞いて、本当に嬉しかったでしょうね。
伝説の知能犯刑事・竜太郎に、すみれの名前が
宗春の父・竜太郎が、自首する頂戴女子のところに駆けつけて、その際に、すみれと再会します。
前回の良い雰囲気のところを邪魔してしまったお詫びの言葉と一緒に
「宗春をよろしくお願いします」と自己紹介あいさつをします。
そして、すみれに名前を聞きますが、返事に窮するすみれ。
(恐怖感を表現するBGMが流れ・・・)
あぁー、ついに名前と顔が知られてしまった!
宗春、すみれに告白する
そのカフェからの帰り道。
宗春は、すみれに、自分のために駆けつけてくれてありがとうと、お礼を言います。
自分の心に素直になれないすみれは、逆切れ気味。
あなたのためじゃない。
だれだって駆けつけた。私は正義の人なんです!
・・・とはいえ、もうあなたとは、二度と会うことはないでしょう!
と言い放ちその場を離れます。
すると、宗春が呼びかけます。
さらに逆切れして「なによ!!」と振り返ったすみれに、
「俺、すみれさんが好きです」と、
その言葉に、これまでの仮面が完全にはがれ、放心状態で動けない、すみれ
歩み寄りすみれを抱きしめる宗春
抱きしめられながら、天を仰ぐすみれさんの目。
完全に、これまでの鎧が破壊された瞬間を物語っていると思いました。
この第3話のエンディング手前のシーンは、キュンキュンして、たまりませんでしたね。
心と心が必然的に反応していく瞬間は、 まさに本物。
公式Xなどでの情報によれば、松本まりかさんと上杉柊平さん、事前の打ち合わせをそうとう話し込んでいるようです。
脚本にどこまで表現されていて、どこからアドリブなんだろう・・・凄いです。
『ミス・ターゲット』深いセリフ(続き)
私、嘘をついてました。
すみれが、上場会社社長の脇坂翔平(浅利陽介)に告白された言葉。
「あなたには本当のことを話したい」
嬉しそうに「ありがとうございます」と返事をしているすみれ。
感謝と同時に、自分のことを隠し通していけるのか、自分もこの人と本当に一緒にと思った時、すべてを告白したいという思いが出てくるのでは・・・という伏線でしょうか。
幸せを産み出すことができるお金
宗春の和菓子屋さんの心が生み出したお金は、「幸せを産み出すことができるお金」。
すみれは、そのお金が生み出した心を重ねて観ているというエピソード紹介。
人生は、いつどこからだってやりなおせますから、大丈夫です。
ただ、お金返したからって、許されるわけじゃないと思います。
騙された相手は、心まで傷つけられているから。
でも、きっとやり直せます。
ちゃんと反省して、つみを償えば、きっとやり直せます。
これも、後半のハッピーエンドへの伏線セリフと思われます。
『ミス・ターゲット』第4話 予告編
村松宗春(上杉柊平)から突然の告白とともに抱きしめられた朝倉すみれ(松本まりか)は、一瞬、言葉を失うものの、「あなたを好きじゃない」と自分に言い聞かせるようにつぶやき、宗春の元を去る。
はっきりと振られた宗春は、落ち込んだときの決まり文句のように和菓子作りに集中すると稲垣謙(川西賢志郎)の居酒屋で宣言。そこに、元カノの由衣(田中真琴)が現れる。由衣がパリでのパティシエ修行を終え帰国していたことを知らずに混乱する宗春と、宗春の傷心状態を瞬時に見抜く由衣。さまざまな感情が入り乱れる中、大宴会となった翌朝、宗春が目を覚ますと…!?
そんな中、ミス・ターゲットを追う竜太郎(沢村一樹)に有力な情報がもたらされる。別件で捕まえた人物に、ミス・ターゲットの被害者がいたのだ。竜太郎の捜査にいよいよ本腰が入る。
一方、すみれは気持ちを切り替え、次なる婚活目標を設定。金持ちのCEOに的を絞り、“職場恋愛”からの“交際ゼロ日婚”を目指す…。
第4話 予告編を踏まえた逮捕までの伏線、検証
別件で捕まえた人物に、ミス・ターゲットの被害者、誰?
すみれは、悪事をはたらく男性しか騙していない。
基本的に、だれもが騙されたことに気づいていない。
はずなのに・・・。
まさか、轟さんではないでしょう。
轟さんは、まさかの大逆転のときに活躍しちゃう感じがしちゃうんだよなぁ。
黒崎は、すでに被害を訴えているようですから、黒崎ではない。
だとすると誰なのか。
有力な情報とはなにか。。。一緒にとった写真? いや隠し撮りした写真かな?
でも、そうしたら、竜太郎お父さん、一発で気づいてしまうし・・・。
有力どころではないよな。
→予告編映像みたら、有力情報出てました(苦笑
手順としては、そうだよね。
ただ、いくら有力情報ですみれかもと思っても、息子の彼女を疑い、確認していくことってなかなかできることじゃないですよね。
第2話で出たセリフ「警察は疑うことが仕事」の伏線回収なのでしょうか。
有力情報が出る流れとしては、騙されたとは思っていなかった別件逮捕者が、何かの拍子に、轟とすみれの一緒にいる姿をみて嫉妬心から訴え出たということがあるでしょうか?
都内で100名だまして、そのうち何人検挙されているのでしょうか。
まとめ
『ミス・ターゲット』のネタバレを含む第3話までの内容で、最終回はハッピーエンドになるのか?の考察と検証を行いました。(第1話の後時点の考察検証はこちら)
伏線の回収されるはずのテーマ
『(結婚)詐欺はそのまま良しとするわけがない。』
→ まず軽く回収してきましたね。
いまや社会問題として明るみにでた「頂戴女子」の話題を、ドラマのなかのTVニュースで話題に出し、実際に逮捕するというテーマ回収。
破滅の始まりとは、詐欺師人生の破滅
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第1話のエンディング寸前に流れた、すみれのセリフ
すみれ:
「この時の私はまだ気づいてなかった。彼との出会いが破滅の始まりだったということを」
は、どんどん進行中。
時折、本当の自分が顔を出し、結婚詐欺師の仮面がはがれ、壊れ、とっさに仮面を被りなおす。
でも、宗春の言葉に、仮面を被るしかなかった自分が救われた感が出て、
本当の自分で生きていきたいと、強く思い出している。
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こんな感じで第3話進行中、ますます詐欺師人生の仮面破滅。
そして本当の心が芽吹いてきている。(完全回収へ進行中)
オープニングの逮捕シーンを確認してみる
逮捕時点では、宗春は、まったく気づいていなかった。
でも、竜太郎は、逮捕までの準備をしていた。
そもそもの疑問が湧いてきた。
結婚式の予約から、当日を迎えるまでが2ケ月もない。ということは、
どういうことなのか?
あれは結婚式ではなく、結婚式の下見会での一幕だったのではないか?
それとも、何かの事情で、急を要する結婚式だったのか、
いや、結婚式なら、家族が出席する手順を整えるはずなのに、
親類が来ないということは、ありえない。
すみれの両親はいなくとも、宗春をかわいがっている父・竜太郎は、出席の段取りをするだろう。
ママ・馬淵弥生から聞く、刑事・竜太郎とのエピソードほか
・ママ馬淵のセリフにあった「元カレ」
相当やり合った比喩なのでしょうか。それとも、もっと深いエピソードが・・・!? 伏線へ?
・「自分以外、みんな捕まった」
結婚詐欺の疑いで、竜太郎に狙われた人は、自分(馬淵)以外全員捕まった。
馬淵は、7年間、東京に戻ってこれなかったと語る。
詐欺罪は、刑法第246条に規定。
詐欺罪の法定刑は10年以下の懲役。
懲役刑のみで罰金刑は定められていないため、有罪判決を受けた場合は確実に懲役刑が科される。なお、刑事事件における公訴時効は7年(刑事訴訟法第250条)、民事における時効は3年(民法第724条)と定められています。
参考・引用元:ベンナビ「刑事事件」 https://keiji-pro.com/columns/15/
馬淵の7年は、そういう意味だったのですね。
また、この情報からは、すみれが有罪判決となると、最大10年の懲役ということになります。
状況によって、最大10年が縮小していくようなので、このあたりも、判決例を勉強してみようと思います。
その他
・萌は、なぜ頂戴女子と調べられたのか?
・ママは、どのようにして結婚詐欺ターゲットを調べているのか?
なんかここらへんも匂います(笑
以下、前回までの伏線回収メモ書きです。
・結婚詐欺師は、訴えが無いと、逮捕できない。→ 変わらず。(現時点、未回収)
(追加)好意で受け取ったお金でも、税務申告しなければ、脱税容疑で逮捕されることがある。
・宗春のこれまでのエピソード、そして前職が警察官。
→ 疑わず、まっすぐ向き合うことで、頂戴女子を改心させてしまいました。
疑うことは、すべてを解決するのか?のテーマ回収。
・父、竜太郎の「なぜ結婚詐欺師に執拗にこだわっているのか」について(現時点、未回収)
ハッピーエンドとなりえるのか・・・
本当の幸せ、本当のハッピーエンドとはなんでしょうか?
さすが、脚本家・政池洋佑さん。第3話でもどんどんエンジンかかってきてますね!
第4話も、ますます楽しみです!!
TVer、abemaで見逃し配信やってます!
https://tver.jp/series/srw09gf6ez
https://abema.tv/video/episode/871-419_s1_p1
最終回に、逮捕劇への帰結だけ、それだけで終わってしまうなんてことは、
この物語の作者、日本アカデミー賞受賞作家の政池洋佑さんにおいては、絶対無い!
と思っています。